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液体充填機・充填ライン.comキャッパー選定ナビ

キャッパー選定ナビ

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充填ラインにおいて、「蓋を締める」という役割を果たすキャッパーですが、最適な機械選定を行わないと、意図しない不具合や要望が満たされないなどのトラブルにつながります。

キャッパーでは、キャップの種類や容器、能力に基づいた機器選定を行うことが重要です。

当ページでは、キャッパー選定のポイントをご紹介します。

キャッパーの種類

キャッパーは、半自動キャッパー、自動キャッパーに分けられますが、その以外にも、対象のキャップにより打栓キャッパー、スクリューキャッパーに大別されます。

他、能力やレイアウトによって直線式キャッパー、ロータリー式キャッパーと分類されることもあります。

キャッパーの選定のポイント

複数のキャッパーがある中で、最適な充填機を選定するためには以下の点が重要となります。

Point1 キャップの種類を考慮したキャッパーの選定

前述のとおりキャッパーは、対象となるキャップによって、打栓キャッパーとスクリューキャッパーに分類されます。

キャッパーの選定では、キャップの仕様や種類に基づいて、打栓キャッパーとスクリューキャッパーどちらを選定するのか、という点から機械選定が始まります。一般的には、キャップの種類によって、以下のキャッパーを使用します。

打栓キャッパー
・ヒンジキャップ ・樹脂キャップ ・王冠
スクリューキャッパー
・スクリューキャップ(金属、樹脂) 

また、オーバーキャップでは、一般的に中栓が必要となります。中栓が必要な場合は、中栓用のキャップ機構と外栓用のキャップ機構が必要です。機械構造に大きく影響してきますので、中栓を使用する場合は充填機メーカーに必須で伝える必要があります。

もちろん、キャップのサイズも機械構造に影響します。そのため、キャップサイズを充填機メーカーに伝える必要がありますが、その際は、図面の支給だけではなく実キャップをメーカーに渡すことを推奨します。図面と実寸法に差がある場合、機械仕様に負の影響を与えます。

Point2 容器を考慮したキャッパーの選定

キャップによるキャッパー方式の選定後、容器仕様に基づいてキャッパー選定を行っていく必要があります。容器の情報として

①容器の種類
②容器の材質
③容器のサイズ

は最低限必要となります。容器のサイズや種類は、搬送方式やネックグリッパーのピッチなどに影響します。複数容器を使用する場合は、容器が兼用できる構造・仕様とする必要がありますので、全容器情報の提出が必要となります。
また、キャップと同様に、図面と実寸法に差がある場合もございますので、図面とともに実容器を充填機メーカーにお渡しすることを推奨します。

キャップ・容器間の最適トルクについて、事前に充填機メーカーに伝えておくことも重要です。モーター等の選定に必要な他、最適トルクが共有されているとキャッパーのスムーズな導入につながります。

Point3 キャッピング能力を考慮したキャッパー選定

キャップ情報と容器情報と共に必須の条件として、キャッピング能力があります。1時間の生産数、1分間の生産数により、ヘッド数が変わり、直線式かロータリー式か等、キャッパーの構造が変わります。

また、キャッピング能力と共に、窒素置換や真空の有無もお伝えください。これらもヘッド数など、主要なキャッパー構造に影響を与えます。

液体充填機・充填ライン.comの
キャッパー選定、導入事例

事例1 缶用打栓キャッパー

油性塗料充填ライン 図面画像

油性塗料充填ラインにおいて、自動直線式打栓キャッパーを導入した事例です。多くの場合、瓶や樹脂容器、ペットボトルのキャップ締めに使用されるキャッパーですが、工業用途では缶等の特殊容器が多くあります。工業系においてはキャップ締めはもちろんですが、容器搬送についてもノウハウが求められますので、充填機メーカーに導入事例を確認することを推奨します。

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事例2 複数キャップ兼用スクリューキャッパー

化粧水充填ライン 図面画像

化粧水充填ラインにおいて、スクリューキャッパーを導入した事例です。ポンプタイプとトリガータイプのキャップが数種あり、兼用仕様とする必要がありました。トリガータイプのキャップについても完全自動化は可能でしたが、お客様のご予算、そして生産量の関係で、トリガータイプのみ半自動仕様としました。充填機メーカーには、製品仕様や生産仕様だけではなく、予算についても予め伝えておくことで、スムーズに商談を進めることが可能となります。

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事例3 スパウト付パウチ用スクリューキャッパー

塩こうじ充填ライン 図面画像

塩こうじ充填ラインにおいて、スクリューキャッパーを導入した事例となります。スパウト付パウチという包装形態上、直線式でのキャッピングは難しく、ロータリー式充填機と一体型のキャッパーを導入しております。充填機内にキャッパーを組み込むことで、省スペース化が可能になります。有効スペースが限られている場合は、必ず「どの程度のスペースに抑えたいのか」、充填機メーカーに伝える必要があります。

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キャッパーの基礎知識

キャッパーに関する基礎知識をご紹介しています。以下の記事をご確認頂き、最適なキャッパー選定に活用頂けますと幸いです。

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