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ブローボトルへの充填とは? 充填ラインについて解説!

ブロー成型ボトルとは

ブロー成型ボトルとは、プラスチックを空気で吹いて膨らませて作る容器のことです。ブロー成型で作られる容器は私たちの身の回りに様々な種類があります。例えばもっとも代表的なのはジュースやお茶などのペットボトルがあります。このほかにもシャンプーや洗剤の容器、マヨネーズやケチャップの容器、フルーツソース等の容器などがあります。ペットボトルや化粧品の液体充填についてはそれぞれの技術コラムで解説していますので、今回はマヨネーズ等の充填ラインについて解説します。

ブローボトル充填ラインの特徴

マヨネーズ等のブローボトルは非常に柔らかく、また形状も安定しないため、取り扱いに注意が必要です。特に充填・キャッピング前では、容器の胴部分を強く把持すると、変形してしまいます。このため搬送にはハカマを使用や、ネック搬送を採用することにより、安定したラインを構築できます。容器の取り扱いのほかに、ブローボトルにはフラッシュと呼ばれる成型時のエアだまりが口部についている場合があり、除去が必要となります。また、充填後の口部の封止のため、キャップ内に樹脂やアルミのシールを貼り付けることも特徴となります。

充填ライン各工程の構成

ブローボトル充填ラインの各工程について説明します。ブローボトルの容器搬送は上述の通りハカマの使用またはネック搬送方式で行います。最初の工程は容器口部についているフラッシュの除去です。口切りに最適な角度をつけた刃物でカットし、フラッシュは吸引して除去します。次に切断面を平たんにし、バリを削り取るリーマー工程となります。最適な角度をつけた刃物(リーマー)を使用します。バリ除去と同時に容器内に吹き込んだエアと吸引により、容器内の洗浄も行います。次に充填工程となります。ブローボトルへの充填に最適な液体充填機については次項で説明します。次にキャッピング工程となります。キャッピング直前に容器内に製品の酸化防止のため N2 を吹き込み空気との置換を行います。キャッピングはスクリューキャッパを使用します。最後にシール工程です。シール方式にはヒートシールとインダクションシールの大きく 2 種類があります。ヒートシールはヒータにより熱と圧力でフィルムを溶かし圧着する方法です。

圧着後冷却ブロックにより冷やし接着を安定させます。ヒートシールの場合はキャッピング前にシールを行います。インダクションシールは電磁誘導加熱
(IH)によりインナーシートがセットされたキャップで、容器を非接触で密閉シールする方法です。インダクションシールはキャッピング後に行い、シール後の冷却は必要ありません。

上記の通りブローボトルへの充填ラインは多数の工程があるため、どのようなラインとするかは、事前に装置メーカーと十分なテストと仕様打合せを行い決定されることをおすすめします。

ブローボトルへの充填に最適な液体充填機

ブローボトルへの充填に最適な液体充填機はピストン充填機です。必要な生産能力により、直線式や間欠ロータリー式を選定します。また、充填物により最適なノズルを選定します。マヨネーズのように高粘度の液体で、液だれ・糸引きが発生する場合は容器を汚したり、歩留り低下の原因となったりします。また、製品内へのエアの噛みこみも品質上問題となります。これらの対策として追従式ロングノズルを選定し、充填速度とノズル上昇速度を最適化することで良好な充填を行うことができます。フルーツソースのように液だれが発生する場合は、液だれ防止機構を内蔵した拡散ノズルと呼ばれるロングノズルを選定します。容器口径に合わせた最適な径のノズルを、液面に追従して上昇させながら充填することで、液ハネ、液だれのない高速充填が可能となります。

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液体充填機・充填ライン.comを運営する株式会社メイワでは、ピストン式充填機、ボリューム式充填機、グラビティ―式充填機、ウェイト式充填機はもちろん、洗瓶からバレタイザーまで充填ラインの一貫対応も可能です。

また当社は、食品から工業製品まで精通しており、50年の納入実績があります。液体充填機の導入には、その生産体制に応じたカスタマイズ能力が求められますが、50年間お客様の課題を解決してきた当社だからこそ、最適な充填機、充填ラインの提案を行うことができます。

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液体充填機・充填ライン.comを運営する株式会社メイワは、食品工場を始めとして、医薬品、化粧品、工業製品製造工場など、様々な業界の皆様の“無理難題”に立ち向かい、課題を解決してきました。多品種少量生産から完全自動の量産ラインまで対応させて頂きます。お気軽にお問合せください。