ペットボトルへの充填に最適な液体充填機とは?
ペットボトルへの充填のポイント!
ペットボトルへの製品充填は基本的にロングノズルを使用して行います。充填製品はドレッシング製品、だし製品、つゆ製品等の泡立ちの多いもの、具材の含まれているものや2液の製品も多く、効率よく高速に充填するためには下記の点に注意が必要となります。
①泡立ちの多い製品の場合、容器への充填時の液面上昇に合わせ、充填速度を最適化し充填ノズルを上昇させながら吐出することで製品の落差を抑え、泡立ちを抑制する。
②具材の含まれた製品の場合、液導経路を大きく取り、液導経路内へのつまりを防止する。
③2液製品、特にオイル充填の場合、液だれの防止が難しいため、専用の充填ノズルを使用し液だれを防止する。
④ペットボトルには様々な形状があるため、その形状に合わせて充填速度とノズル上昇速度を変化させる。
これらの工夫により高速で高精度にペットボトルへの充填を行うことが可能となります。
水、ジュース類、酒類の充填で液面高さをそろえたい場合は、グラビティ充填を採用する場合もあります。
ペットボトルへの充填を動画でご紹介!
ペットボトル充填ラインを動画でご紹介します。是非ご確認ください。
ペットボトルへの充填に最適な液体充填機のご紹介!
ピストン式充填機
ピストン式充填機(容量式充填機)とは、ピストンを用いて、シリンダー内の充填物を必要量吸引した後、弁を開け容器(ペットボトル、瓶など)に充填を行う充填機です。ピストン式充填機は構造が複雑ですが、性能が非常に高いため、多くの充填ラインで使用されています。弊社のピストン式充填機は充填量や充填速度などの条件をデジタルで設定でき、品種ごとに記憶できる機能を搭載しています。また液導部洗浄の際に工具レスで分解できる構造となっており作業時間の短縮を図れます。一般的にピストン式充填機は、ドレッシング、調味料、醤油、酢、食用油、ジャムなどの充填に用いられます。
グラビティ式充填機
グラビティー式充填機(落差式充填機)とは、充填物を上部のタンクから落差により充填を行う充填機です。グラビティー式充填機の特徴は、落差により充填を行うため、見た目での液面が一定になる点です。ノズル先端が充填物と接触するため衛生面での配慮が必要です。一般的にグラビティー式充填機は、水、酢類、酒類、化粧品などの充填に用いられます。
ペットボトルへの充填に関する充填機導入事例をご紹介!
タレ・つゆ充填ライン導入事例
ペットボトルを充填容器とする、つゆ・たれ充填ラインの導入事例となります。新工場建設にともなう充填ラインの増設となり、既存充填ラインを稼働している上で、以下の課題がありました。
①充填部の自動化だけではなく、人手による容器供給についても最大限生産性を向上できるようにする
②将来的にドレッシング充填ができる兼用仕様とする
当充填ラインの最大のポイントは、人手による容器供給の作業性・生産性向上です。これまでは、ペットボトルを一本一本並べた後充填ラインに搬送していましたが、今回は投入ホッパー→傾斜コンベア→ロータリーフィーダーの仕様とし、ホッパーに無作為にペットボトルを投入すれば、ペットボトルが一本づつ切り出され、搬送されるようにしました。
容器供給部の作業性が大幅に上昇し、生産性を向上させることが可能となりました。
醤油充填ラインの導入事例
醤油の充填ラインの納入事例となります。醤油関連製品を含む多品種のボトル製品の充填作業を自動化したいというご要望を頂戴し、多品種生産の自動化に強みを持つ当社にお声かけ頂きました。1種1000本程度の生産となります。
他にもお客様より以下のご要望がありました。
①キャッパーにおいて、打栓キャップとスクリューキャップを兼用することで、省スペース化と初期コストを削減する
②設置有効スペースが限られているため、使用するスペースを最小限に抑え、スペース生産性を高める
多品種生産であり、また省スペース化が課題となっていたお客様であり、当社の多品種小ロットシステム充填機を提案しました。多品種小ロットシステムは、洗瓶、充填、キャッピングを同一装置内で行うため、省スペース化を実現できます。また、登録した設定を呼び出すだけで段取り替えが可能となりますので、多品種生産の自動化が可能になります。
多品種小ロットシステム内のキャップ工程を増やし、打栓キャップとスクリューキャップに対応できる仕様とし、お客様の課題であった数種のキャップの兼用という課題をクリアしました。
お気軽にご相談ください
液体充填機・充填ライン.comを運営する株式会社メイワでは、ピストン式充填機、ボリューム式充填機、グラビティ―式充填機、ウェイト式充填機はもちろん、洗瓶からバレタイザーまで充填ラインの一貫対応も可能です。
また当社は、食品から工業製品まで精通しており、50年の納入実績があります。液体充填機の導入には、その生産体制に応じたカスタマイズ能力が求められますが、50年間お客様の課題を解決してきた当社だからこそ、最適な充填機、充填ラインの提案を行うことができます。
液体充填機・充填ラインに関してお困りの方は、液体充填機・充填ライン.comまでお気軽にお問い合わせください!