ジャムの充填が可能な充填機とは?詳しく解説!
ジャム充填のポイントとは?
ジャム製品の充填はショートノズルを使用して行います。ジャム製品には種や果実が含まれているものが多く、種を液導内のスキマに噛み込ませない、また果実をつぶさないなどの配慮が必要となります。種の含まれた製品には液導バルブの開閉部分を金属同士の刃物形状とし、種をカットすることで噛み込みを防止します。また、果実の含まれた製品には液導経路を大きく取り、果実のつぶれや液導経路内へのつまりを防止します。
これらの工夫により効率的に見た目も美しいジャムの充填が可能となります。
【ジャム充填を動画で確認頂けます】
ジャムの充填が可能な充填機とは?
ピストン式充填機
ピストン式充填機(容量式充填機)とは、ピストンを用いて、シリンダー内の充填物を必要量吸引した後、弁を開け容器(ペットボトル、瓶など)に充填を行う充填機です。ピストン式充填機は構造が複雑ですが、性能が非常に高いため、多くの充填ラインで使用されています。一般的にピストン式充填機は、調味料、醤油、酢、食用油、ジャムなどの充填に用いられます。
重量式充填機(ウェイト式充填機)
ウェイト式充填機(重量式充填機)とは、秤を利用して充填物の重量を計量し、充填を行う充填機です。ウェイト式充填機の特徴は、容器の質量誤差による影響を受けないため、充填ロスが非常に少ない点です。一般的にウェイト式充填機は、ソース類などの充填に用いられます。
ジャムの充填ライン導入事例をご紹介
ガラス瓶用ジャム充填ライン
こちらの事例では、お客様は主に下記の課題を持たれていました。
- 紙パックラインがドライ環境で稼働しており、瓶充填ラインも同様にドライ環境に設置する
- ジャムに果肉が入っており、果肉の大きさにより重量差が出ることを回避する
- 既設工場内の限られたスペースに自動化ラインを設置し、生産性を向上する
そこで当社は、ドライ環境に設置するご要望であり、水による洗瓶を行えないため、エアリンスにて洗瓶できる洗瓶機をご提案しました。設置スペースに限りがあり殺菌冷却機の設置スペースを確保することが困難でしたが、複数回にわたる現地調査と動線の確認を行い、レイアウトを最適化しました。
重量のばらつきについて、後段の重量チェッカーから重量値のフィードバックをもらい、制御することで対応しました。
その結果、お客様が持たれていた課題を解決することが可能となり、生産性向上や歩留まり向上を実現することができました。また、温瓶機からキャップシュリンクまでの一貫対応を行ったことで、複数社の外注管理がなくなり、お客様の管理負担を低減しながら充填ラインの自動化を実現しました。
ジャム充填ライン導入事例
こちらの事例では、お客様は主に下記の課題を持たれていました。
1.充填精度±1%で充填することで歩留まりを向上させる
2.ジャムの温度が80℃を切ると、凝固・腐敗の恐れがあるため、充填中のジャムの温度を80℃に保ち、品質の低下を防ぐ
3.ジャム充填の際、果肉がつぶれる恐れがあるが、果肉を潰さず充填することで製品価値を向上する
当社は、高能力であり16ヘッド付きロータリー式ピストン充填機の導入をご提案しました。
当充填機では、1分間に200個のジャム充填が可能になっております。また、瓶口を汚さずに充填するため、瓶にノズルを差し込み、ノズルを上下に駆動させる仕様を採用しています。さらに、果肉をしっかりとを残すため、液導等を工夫して果肉をつぶしにくい充填構造としています。
また、ジャムの温度を80℃以上を保つため、液導に温水を流して保温することでジャムの凝固・腐敗を防止しました。
当事例では充填ラインの導入により、生産性の向上、品質向上を実現しました。また、充填精度においても、お客様の要望を実現することができ、当社製品に大変満足頂いた事例となります。
お気軽にご相談ください
液体充填機・充填ライン.comを運営する株式会社メイワでは、ピストン式充填機、ボリューム式充填機、グラビティ―式充填機、ウェイト式充填機はもちろん、洗瓶からバレタイザーまで充填ラインの一貫対応も可能です。
また当社は、食品から工業製品まで精通しており、50年の納入実績があります。液体充填機の導入には、その生産体制に応じたカスタマイズ能力が求められますが、50年間お客様の課題を解決してきた当社だからこそ、最適な充填機、充填ラインの提案を行うことができます。
液体充填機・充填ラインに関してお困りの方は、液体充填機・充填ライン.comまでお気軽にお問い合わせください!