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温水リンサー(温水洗瓶機)とは? 種類や構造について解説!

温水リンサー(温水洗瓶機)とは

リンサー(洗瓶機)とは、液体充填を行う容器(ペットボトル、瓶など)の内部・外部を充填前に洗浄する設備で液体充填機の上流工程に設置します。リンサーエアリンサー(エア洗浄機)と温水リンサー(温水洗瓶機)の二種類の方式があります。
エアリンサー容器の内部にクリーンエアを吹き付け、紙片等の異物を吹き飛ばすと同時に集塵機で異物を収集することにより洗浄を行う装置で残水を嫌う製品には最適す。

温水リンサーは口を下向きにセットされた容器の内部に温水を噴射し、紙片、ガラス片等の異物を洗い流す装置です。洗浄後はエアブローにより除水を行います。
今回はこの温水リンサーについて解説します。

温水リンサー(温水洗瓶機)の特徴

温水リンサー(温水洗瓶機)は容器の口を下方に向けた状態で、内部に温水を噴射し異物を洗い流す方式のため、非常に洗浄能力が高くなります。特に瓶成型時やハンドリング時の破損によるガラス片など質量く、エアリンサーでは吸い上げられない異物の除去に最適です。また、容器内部だけでなく容器外面もシャワーによる同時洗浄が可能容器外面の汚れや瓶口外面に付着した異物の除去に有効です。これらの特徴により温水リンサーは異物の除去だけでなく、容器の再利用時にも導入が可能です。容器再利用時に内部に付着した充填物や異物、外面に付着した充填物や汚れの除去に有効で、容器の廃棄ロス削減につながります自動温水リンサーは温水洗浄後にエアブロー等による除水機能を付加しており、液体充填機とのインライン化が可能となります。温水供給及び除水ブロー用エア供給にはフィルタを設置し衛生面に配慮します

温水リンサー(洗瓶機)の構造

温水リンサー(温水洗瓶機)は温水噴射ノズル、外洗用ノズル除水エアブローノズル、容器ガイド(グリッパ)、各種フィルタ、容器搬送装置等で構成されています。全自動温水リンサーはコンベアで供給された容器を自動で位置決め、グリッパで把持反転させ、温水洗浄、除水後コンベアへ排出されます。半自動エアリンサーは容器の供給排出は人手で行い温水噴射及びエアブローによる除水は自動で行います。容器は下向きにセットし下方からノズルにより洗浄・除水をいます

温水リンサー(温水洗瓶機)の種類

容器反転間欠式半自動ロータリー温水リンサー温水洗瓶機)
容器専用ガイドに容器口部を下向きに人手で挿入するとテーブルが間欠回転し温水・エアブローによる除水後排出され人手で取り出す設備です


容器反転直線間欠式温水リンサー(温水洗瓶機)
直線コンベアで供給された容器を自動で位置決め、グリッパで把持し反転後間欠で自動洗浄およびエアブローによる除水を行う設備です。


容器反転連続式自動ロータリー温水リンサー(温水洗瓶機)
供給された容器をネックグリップ方式で把持した後反転し容器口部を下方に向けた状態で連続して自動で温水洗浄・除水する設備です。

温水リンサー(温水洗瓶機)の導入事例

醤油用充填ラインにおいて、ガラス瓶の洗浄を温水洗瓶機にて行っている事例です。当事例の醤油充填ラインはペットボトル・ガラス瓶兼用ラインとなっています。洗瓶機は、容器反転機構付き間欠ロータリー式エア洗瓶、温水洗瓶兼用となっており、操作パネルから選択できる仕様となっています。洗浄基準に関しては、充填機メーカーが決定することはできませんので、自社の洗浄基準を充填機メーカーに伝えて、最適な仕様にて洗瓶機を導入してください。

〈醤油充填ライン導入事例〉

醤油充填ラインの導入事例

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液体充填機・充填ライン.comを運営する株式会社メイワでは、ピストン式充填機、ボリューム式充填機、グラビティ―式充填機、ウェイト式充填機はもちろん、洗瓶からバレタイザーまで充填ラインの一貫対応も可能です。また当社は、食品から工業製品まで精通しており、50年の納入実績があります。液体充填機の導入には、その生産体制に応じたカスタマイズ能力が求められますが、50年間お客様の課題を解決してきた当社だからこそ、最適な充填機、充填ラインの提案を行うことができます。液体充填機・充填ラインに関してお困りの方は、液体充填機・充填ライン.comまでお気軽にお問い合わせください!

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