冷凍食品の充填!冷凍食品向け液体充填のポイント
冷凍食品の充填について
冷凍食品は長期保存を目的に冷凍状態で販売されている食品ですが、調理済みまたは下ごしらえ済であるため、消費者の手間は解凍・加熱のみであり、調理の省力化に役立つことから、飲食店や一般家庭まで幅広く普及しています。
商品としては野菜・果物など素材をそのまま冷凍したものや、フライ・うどん・ピラフ・ピザ・パスタといった調理済みであとは盛り付けるだけの料理など、さまざまな種類があります。これらの冷凍食品の中でも、調理過程で食材にソースをかけたり、容器にスープを入れたりする製品があります。
今回はソースやスープの充填に最適な液体充填機について詳しく解説します。
冷凍食品向け液体充填の種類とポイント
冷凍食品向け液体充填の種類とポイントについて説明します。
まずパスタ類について説明します。冷凍パスタの製造工程ではゆであがった麺に、麺をほぐしやすくするためのオイル充填と、仕上げのソース充填を行います。オイル充填は麺の内部まで均等に浸透させる必要があるため、できるだけ流速を上げられる、径の細い多連のノズルの使用が効果的です。仕上げのソース充填は麺の形状を崩さずに、麵の上に広く均一に充填することが必要になります。オイル充填とは逆に麺の内部に浸透してしまうと製品として見栄えが悪くなるため、いかに流速を下げ、麺の上にソースを乗せ、「おいしそうに見せる」かが重要なポイントとなります。
次にフライ、ハンバーグ類について説明します。フライ、ハンバーグへのソース充填は、食材全面にしかも均等にソースがかかっていることが要求されます。ソースの量が多すぎると食材との味のバランスが悪くなり、コストにも影響します。少なすぎると製品の見栄えが悪くなります。また、フライ、ハンバーグ類は、製造工程で使用するトレーがそのまま製品トレーで使用される場合が多いため、ソース充填時にトレーを汚さないことも重要です。これらをすべて満足できるノズルを選定することでおいしそうに見え、手間のかからないソース充填が可能となります。
最後に麺スープについて説明します。麺スープの充填に使用する工程用トレーは、容器高さが低いため、液ハネに注意が必要です。口径が大きく、液だれのしないノズルの選定と、充填速度を最適化することで、液ハネなく高速で安定した充填が可能となります。
冷凍食品向け液体充填に最適な充填機
冷凍食品向け液体充填にはピストン式充填機が最適です。ソース類やスープには具材が入っているものも多く、具材の形状を崩さず充填する必要があります。プレザーブスタイルのジャムや、なめたけなど具材入り製品の充填に実績のあるピストン式をおすすめします。また、ソース、スープに香辛料が入っている場合は液導部の仕様で対応します。
上述の通り冷凍食品向け液体充填を安定して行うにはノズル仕様が重要なポイントとなります。充填機メーカーとの実製品での十分な事前テストや仕様打合せをおすすめします。液体充填機・充填ライン.com を運営する株式会社メイワは、冷凍食品充填の豊富な知識・経験と実績に基づき最適なご提案を行います。
お気軽にご相談ください!
液体充填機・充填ライン.comを運営する株式会社メイワでは、ピストン式充填機、ボリューム式充填機、グラビティ―式充填機、ウェイト式充填機はもちろん、洗瓶からバレタイザーまで充填ラインの一貫対応も可能です。また当社は、食品から工業製品まで精通しており、50年の納入実績があります。液体充填機の導入には、その生産体制に応じたカスタマイズ能力が求められますが、50年間お客様の課題を解決してきた当社だからこそ、最適な充填機、充填ラインの提案を行うことができます。液体充填機・充填ラインに関してお困りの方は、お気軽にお問い合わせください!