キャッパーとは?種類も含めて解説!
キャッパーとは?
キャッパーとは、充填後の容器(ペットボトル、瓶など)のキャップを閉栓する機械のことです。手動でのキャップ閉栓と比較すると、キャッパーの利点は大きく3点あります。
1つ目は、キャップを閉栓する作業の合理化・省人化につながることです。2つ目は、キャップの締め付けトルク(締め付け力)が安定するため、開封時のキャップの固さが均一になることです。3つ目は、機械で行うため、キャップに傷がつくリスクが減ることです。これらの利点から、多くのメーカーではキャッパーが用いられています。
キャッパーを動画でご紹介
キャッパーを動画で確認頂けます。
キャッパーの種類
キャッパーは様々な種類があります。主なキャッパーの種類についてご紹介します。
打栓キャッパー(打栓機)
打栓キャッパー(打栓機)とは、上から押し付けて閉栓をするタイプのキャッパーです。打栓キャッパー(打栓機)は、主に打栓キャップやヒンジキャップなどの閉栓に用いられます。また、打線キャップ、ヒンジキャップは、一般的な調味料のペットボトルや瓶などに使用されているキャップを指します。
スクリューキャッパー
スクリューキャッパーとは、キャップを回して閉栓するタイプのキャッパーです。スクリューキャッパーは主にスクリューキャップなどの閉栓に用いられます。スクリューキャップは、一般的な飲み物のペットボトルやジャムの瓶などに使用されているキャップを指します。
打栓キャッパー(打栓機)、スクリューキャッパーともに大きく3つの形式に分けることができます。下記ではキャッパーの形式についてご紹介します。
キャッパーの形式
打栓キャッパー(打栓機)、スクリューキャッパーともに大きく3つの形式に分けることができます。下記ではキャッパーの形式についてご紹介します。
半自動式キャッパー
半自動式キャッパーとは、手動でレバーを引いたり、ボタンを押すと、キャッパー部が自動で閉栓するキャッパーです。半自動式キャッパーは、あらかじめ容器(ペットボトルなど)にキャップをのせておく必要があります。さらに、半自動式キャッパーは手動でボトルストッパーに容器を固定しなければいけません。自動直線式・自動ロータリー式と比較すると、半自動式キャッパーの生産性は非常に低いです。そのため、半自動式キャッパーは、少量生産の充填ラインに最適です。
自動直線式キャッパー(オートキャッパー:直線式)
自動直線式キャッパーとは、キャッパーヘッドが2〜4個ほどついており、容器(ペットボトルなど)の搬送からキャッパー部の自動閉栓まで一貫して行うことができる直線状のキャッパーです。キャップの供給も自動給冠装置によって、自動で行うことができます。半自動式キャッパーと比較すると、自動直線式キャッパーは、生産性は高いです。しかし、自動ロータリー式キャッパーと比較すると、生産性は劣ります。そのため、自動直線式キャッパーは、少量~中量生産の充填ラインに最適です。
自動ロータリー式キャッパー(オートキャッパー:ロータリー式)
自動ロータリー式キャッパーとは、キャッパーヘッドは10個以上つけることができ、容器(ペットボトルなど)の搬送からキャッパー部の自動閉栓まで一貫して行うことができるロータリー状の多ヘッド型キャッパーです。キャップの供給も自動給冠装置によって、自動で行うことができます。自動ロータリー式キャッパーの特徴は、生産性が非常に高いことです。そのため、自動ロータリー式キャッパーは、大量生産の充填ラインに最適です。
私たちが提供するキャッパーの特徴
液体充填機・充填ライン.comを運営する株式会社メイワは、様々なキャッパーを取り扱っております。当社のキャッパーの特徴についてご紹介します。
対応容器のバリュエーションが豊富
液体充填機・充填ライン.comを運営する株式会社メイワでは、ジャムなどの広口容器・液物などの細口容器をはじめ特殊な形状のものにも対応可能です。また、容器も瓶・ペットボトル・ラミコン・PE等材質も様々なものに対応可能です。
生産能力に応じた最適な機種選定が可能
液体充填機・充填ライン.comを運営する株式会社メイワでは、半自動式キャッパー・直線式キャッパー・ロータリー式キャッパーなど様々な製品を取り扱っているため、少量生産~大量生産までご提案可能です。また、キャップの自動給冠装置等を具備する事により自動化を可能としています。(一部化粧キャップなど傷の付きやすいものはロボットにて対応可能です。)
締め付けトルク管理が容易に可能
液体充填機・充填ライン.comを運営する株式会社メイワが提供するキャッパーは、電気的に製品個々の締付トルクを管理してデータにて外部に出力する事が可能です。そのため、明確な数値により製品を保証する事が可能です。
キャッパー導入事例のご紹介
醤油充填ラインの導入事例
こちらの事例では、お客様は主に下記の課題を持たれていました。
- キャッパーにおいて、打栓キャップとスクリューキャップを兼用することで、省スペース化と初期コストを削減する
- 設置有効スペースが限られているため、使用するスペースを最小限に抑え、スペース生産性を高める
多品種生産であることから、当社の多品種小ロットシステム充填機を提案しました。多品種小ロットシステムは、洗瓶、充填、キャッピングを同一装置内で行うため、省スペース化を実現できます。また、登録した設定を呼び出すだけで段取り替えが可能となりますので、多品種生産の自動化が可能になります。
多品種小ロットシステム内のキャップ工程を増やし、打栓キャップとスクリューキャップに対応できる仕様とし、お客様の課題であった数種のキャップの兼用という課題をクリアしました。
容器供給以外の工程を完全に自動化したことに加え、自動化ラインの省スペース化を実現したため、お客様に大変満足いただけました。
化粧水充填ラインの導入事例
こちらの事例では、お客様は主に下記の課題を持たれていました。
- これまで外注先にて半自動により充填しており、充填後の充填量調整を人手にて行っていたため、歩留まりがよく、自動化以降±1%の精度で充填する
- 3種類のキャップ(ポンプタイプ1種、トリガータイプ2種)を兼用できる自動化ラインとすることで、初期コストを抑える
当社は充填精度に強みを持ち、培ってきたノウハウを用いて高精度充填機を開発しているため、充填精度±1%をクリアできることを充填テスト段階で確認いただきました。そのテストをもとに最適な充填機の導入をご提案しました。
また、本事例ではトリガータイプのキャップが含まれていましたが、完全自動化を行う場合、お客様のご予算を大きく超えてしまいます。そのため、自動化を行った場合、行わなった場合の見積書提出・レイアウト提案を行い、トリガータイプのキャップのみ作業者による手載せとし増し締めを自動化することで、初期コストの軽減を提案しました。
お客様の要望にお応えした充填ラインを構築できたことに非常に満足頂いた事例となります。当事例での課題解決能力・提案力、そしてアフターサービスを評価頂き、継続的に充填機のご相談を当社に頂いております。
お気軽にご相談下さい!
液体充填機・充填ライン.comを運営する株式会社メイワでは、打栓キャッパー(打栓機)、スクリューキャッパーはもちろん、洗瓶からバレタイザーまで充填ラインの一貫対応も可能です。
また当社は、食品から工業製品まで精通しており、50年の納入実績があります。充填ラインの導入には、その生産体制に応じたカスタマイズ能力が求められますが、50年間お客様の課題を解決してきた当社だからこそ、最適なキャッパー、充填ラインの提案を行うことができます。
キャッパー、充填ラインに関してお困りの方は、液体充填機・充填ライン.comまでお気軽にお問い合わせください!