ピストン式充填機とは?種類も含めて解説!
ピストン式充填機とは
ピストン式充填機とは、ピストンを用いて、シリンダー内の充填物を吸引しとどめた後、弁を開け容器(ペットボトル、瓶など)に充填を行う充填機です。ピストン充填機は構造が非常に複雑ですが、性能が非常に高いため、多くの充填ラインで使用されています。一般的にピストン充填機は、醤油、酢、食用油、ジャムなどの充填に用いられます。
↓動画で解説↓
ピストン式充填機のメリット
ピストン式充填機のメリットは、大きく2点あります。1つ目は、精度が高く、生産速度も非常に早い点です。ピストン充填機は200cc以上のスピード充填が可能なので、大量生産の充填ラインに使用されることが一般的です。2つ目は、粘度の高い充填物の充填が可能な点です。他の充填機で粘度の高い充填物を充填すると、充填量が一定にならないケースがあります。しかし、ピストン充填機は、ピストンによって吸出、押し出しを行うため、粘度の高い充填物であっても定量で充填することができます。
ピストン式充填機の種類
ピストン式充填機には様々な種類があります。主なピストン式充填機の種類についてご紹介します。
直線間欠式ピストン充填機
直線コンベア上で容器を定ピッチに分離し停止して充填を行う充填機。具材の入った充填物を、形を崩さずに充填が可能。また、低粘度から高粘度の充填物に対応できます。高精度な充填が可能となり、歩留まりの向上を実現できます。
直線連続式ピストン充填機
直線コンベア上で容器搬送と同期して移動し充填を行う充填機。具材の入った充填物を、形を崩さずに充填が可能。また、低粘度から高粘度の充填物に対応できます。高精度な充填が可能となり、歩留まりの向上を実現できます。
間欠ロータリー式ピストン充填機
円盤で間欠に容器を搬送し停止して充填を行う充填機。具材の入った充填物を、形を崩さずに充填が可能。また、低粘度から高粘度の充填物に対応できます。高精度な充填が可能となり、歩留まりの向上を実現できます。
連続ロータリー式ピストン充填機
円盤で連続して容器を搬送し同期して充填を行う充填機。具材の入った充填物を、形を崩さずに充填が可能。また、低粘度から高粘度の充填物に対応できます。高精度な充填が可能となり、歩留まりの向上を実現できます。
多連式ピストン充填機
多連ノズルを搭載した充填機。100個/分以上の充填も可能。ポーション容器の充填に最適です。(パイプノズル式)
多連ノズルを具備した充填機、100個/分以上の充填も可能。フリーズドライ製品の充填に対応。(ショートノズル式)
具材の入った充填物を、形を崩さずに充填が可能。また、低粘度から高粘度の充填物に対応できます。高精度な充填が可能となり、歩留まりの向上を実現できます。
半自動ピストン充填機
容器供給、取り出しは人手による半自動の充填機。具材の入った充填物を、形を崩さずに充填が可能。また、低粘度から高粘度の充填物に対応できます。高精度な充填が可能となり、歩留まりの向上を実現できます。
私たちが提供するピストン式充填機の特徴
液体充填機・充填ライン.comを運営する株式会社メイワは、様々なピストン式充填機を取り扱っております。当社のピストン式充填機の特徴についてご紹介します。
対応充填物のバリュエーションが豊富
液体充填機・充填ライン.comを運営する株式会社メイワが提供するピストン式充填機では、水、油、醤油といった粘度の低いものから、ゼリー、シロップ、ジャムなど粘度の高いものにも対応可能です。希望の充填物がピストン式充填機で充填可能か、お気軽にご相談ください!
生産能力に応じた最適な機種選定が可能
液体充填機・充填ライン.comを運営する株式会社メイワでは、直線間欠式、直線連続式、間欠ロータリー式、連続ロータリー式、多連式、半自動式など様々なピストン式充填機を取り扱っているため、目的、用途に応じた最適な充填機のご提案が可能です。
ピストン充填機の導入事例のご紹介
甘酒充填ラインの導入事例
こちらの事例では、お客様は主に下記の課題を持たれていました。
- 他社製半自動充填機では液だれが頻発する。液だれをなくすことで歩留まりを向上する
- 液だれ対策を行った上で、万が一液だれが発生した場合の清掃も自動化し、作業効率と衛生性を向上する
そこで当社は、複数回にわたる現地調査とヒヤリング、動線確認を行い、レイアウトを最適化しました。また、 瓶とペットボトルの兼用仕様であり、それらも考慮し、レイアウト構築を行いました。
液だれについて、当社は液だれのしにくいノズル構造を開発していますので、液だれリスクを最小限まで抑えています。さらに、万が一の液だれに備え、充填部のコンベアには水シャワーを設け、洗浄を自動化しました。
その結果、自動化による生産性向上はもちろん、歩留まり向上、口洗浄による不良リスクの排除、充填ラインを一社に発注することでの管理負担軽減など、多様な効果を生み出しました。
ガラス瓶用ジャム充填ライン
こちらの事例では、お客様は主に下記の課題を持たれていました。
- 紙パックラインがドライ環境で稼働しており、瓶充填ラインも同様にドライ環境に設置する
- ジャムに果肉が入っており、果肉の大きさにより重量差が出ることを回避する
- 既設工場内の限られたスペースに自動化ラインを設置し、生産性を向上する
そこで当社は、ドライ環境に設置するご要望であり、水による洗瓶を行えないため、エアリンスにて洗瓶できる洗瓶機をご提案しました。設置スペースに限りがあり殺菌冷却機の設置スペースを確保することが困難でしたが、複数回にわたる現地調査と動線の確認を行い、レイアウトを最適化しました。
重量のばらつきについて、後段の重量チェッカーから重量値のフィードバックをもらい、制御することで対応しました。
その結果、お客様が持たれていた課題を解決することが可能となり、生産性向上や歩留まり向上を実現することができました。また、温瓶機からキャップシュリンクまでの一貫対応を行ったことで、複数社の外注管理がなくなり、お客様の管理負担を低減しながら充填ラインの自動化を実現しました。
フリーズドライ用充填ラインの導入事例
こちらの事例では、お客様は主に下記の課題を持たれていました。
- 生産性を向上させるだけではなく、手作業と同様の充填精度をだすことで、歩留まりを向上させる。
- 一台に充填機で、異なる容量の充填を行うことで初期コストを抑える
そこで当社は、425個/分もしくは300個/分で充填することができるフリーズドライ用の充填機の導入をご提案しました。また、充填機だけでなく、容器供給機・間欠式容器搬送装置も当社にて製造しております。
また、2種の異なる充填量に1台で対応するために型替え部品の交換によりヘッド数を変更する仕様としました。40gの場合は17ヘッド、80gの場合は12ヘッドになります。
その結果、カットノズルの搭載による充填精度向上や、1台の充填機で2種の充填量に対応したことによる初期コストの低減等を実現しました。
お気軽にご相談ください!
液体充填機・充填ライン.comを運営する株式会社メイワでは、ピストン式充填機はもちろん、洗瓶からバレタイザーまで充填ラインの一貫対応も可能です。
また当社は、食品から工業製品まで精通しており、50年の納入実績があります。液体充填機の導入には、その生産体制に応じたカスタマイズ能力が求められますが、50年間お客様の課題を解決してきた当社だからこそ、最適な充填機、充填ラインの提案を行うことができます。
液体充填機・充填ラインに関してお困りの方は、液体充填機・充填ライン.comまでお気軽にお問い合わせください!